イギリス英ポンド為替相場とは?英ポンド為替の見通し・予想は?
FXなどの為替取引をする場合、通貨の事情を良く知っておくと、円滑な取引が可能になります。現在は変動相場制と呼ばれ、刻一刻と為替レートが変動します。そのため、その国の経済事情などによって為替は大きく変動するのです。
FXで取引を行う際に、よく使用され通貨は円とドルですが、それ以外にも人気の通貨は多くあります。中でもイギリスのポンドは、非常に信頼性と安定性に定評があり、円とポンドの通貨ペアで取引を行うトレーダーは多くいらっしゃいます。
イギリスの通貨であるポンドですが、今日までどのような為替レートをたどってきたのでしょう。また、今後のイギリス経済や周辺諸国との関係で、為替相場が大きく変動する可能性もあります。ポンドの今後の見通しについて、しっかりと理解を深めていきましょう。
イギリス経済とポンドの推移
イギリスという国は、歴史の勉強でご存知かもしれませんが、世界でいち早く産業革命を引き起こし、資源の少ない島国ながら、世界中と貿易を行い富を得た国です。ヨーロッパの中でも、特に経済力がある国であり、現在でも世界随一の先進国に数えられています。
イギリスの通貨はポンドであり、1978年代末までは値下がりを続けていたものの、1990年まで大幅に上昇しました。1980年の2月には1ポンド567円74銭という高値を記録します。2015年3月現在、1ポンド180円台で推移しているので、かなりの高値であったことが分かります。
1970年代から80年までのポンドの値上がりの背景には、サッチャーリズムと呼ばれる、一連の政治的な要因がありました。当時のイギリスの首相である、マーガレット・サッチャーによる経済政策が影響しているのです。今でも、サッチャー首相は名宰相として評価されることが多く、第二次大戦以降疲弊していたイギリスが、再び力を取り戻していった時期でもあるのです。
しかし、80年代以降は、再びポンドは値下がりを始めます。80年代以降は、日本においてバブル景気と呼ばれる好景気がありました。そのため、相対的にポンドの価格は下落していきました。さらに追い打ちをかけるように、1993年にはEUが発足します。EUは新通貨の導入を決定しますが、イギリスはこの通貨導入を見送りました。新通貨というのは現在のユーロを指します。EUという巨大な経済圏の登場が、ポンドを売る動きを加速させ、1995年には1ポンド148円台にまで低下します。
しかし、その後安定的に値上がりをみせていました。ところが、2008年にはアメリカのサブプライムローンの影響を大きく受け、1ポンド240円台まで回復していたのが、130円台まで下落してしまいます。2015年現在はその混乱も収束し、再び値上がりをみせています。
ポンドとユーロ
イギリスはヨーロッパ諸国の中でも大きな力を持った国です。しかし、EUという組織に加盟しているにも関わらず、通貨はユーロではなくポンドを採用しています。これは、EUの発足当初、時のイギリス政府が通貨統合を見送ったためです。通貨を統合してしまうと、経済的な結束が強くなる代わりに、どこかの国で経済的打撃を被ると、全体に影響してしまうからです。ユーロという共通通貨の導入自体も試験的な試みだったという事情から、現在でもイギリスは独自のポンドを使用しているのです。
英ポンド為替の見通し・予想は
イギリスのロンドン金融市場は、東京やニューヨークと並んで世界の最大市場の一つに数えられます。取引量は非常に大きく、自国通貨がポンドであるにも関わらず、ユーロなどの影響を大きく受けます。
イギリス経済は、2008年以降、サブプライムローン問題の影響から立ち直り、徐々に通貨も値上がりをみせています。中東程ではありませんが、イギリスは北海に油田を有する国でもあり、原油輸出順調です。これらのエネルギー分野が経済を支えているため、今後も順調に上昇が見込める通貨です。
大方の予想は、2015年内は、最高で1ユーロ190円台まで値上がりをするのではないかとの予想もあります。ただ、直近のサブプライムローン問題もしかり、金融分野の発展から他国通貨の影響を大きく受けるのがポンドです。EUやアメリカの経済と連動することが予測されていますので、世界的な経済状況に目を配る必要があります。
ポンドでFXトレードを成功させるためには
イギリスの通貨のポンドは、非常に値動きの激しい通貨と言われています。そのため、FXのトレーダーにとって腕の見せ所だと言うこともできます。一日の値動きは、円ポンドレートだと1円から2円程の幅を見せているのが特徴です。
ポンドを利用してトレード行う場合は、スキャルピングやデイトレードと呼ばれる短期取引を行う方々が多くいます。値動きが大きいので、上手くトレンドを読むことができれば、短期取引でも大きな収益を得ることも可能になります。
そこで、トレードを行う際にはトレンド・ストライクFXを活用してみてはいかがでしょう。トレンド・ストライクFXでは初心者の方も、経験者の方でも活用できる、トレードノウハウを多く学ぶことができます。
FXに重要なのは、相場動向をどこまで予測できるかです。その分析術もしっかりと身に付けることができる教材です。さらに資金の管理法や運用など、リスク軽減方法も学習できる、総合的なFXの教材です。
スキャルピングやデイトレードを行う方にとっても、かなり心強い味方になってくれる教材です。是非FXトレードを行う際は、トレンド・ストライクFXを活用してみるといいでしょう。