実質為替相場とは?実質為替相場の計算・実質為替相場の計算式とは
FXで取引を行う場合、私達は為替相場を注視します。為替相場の動向によって、取引を調節し、上手く収益を上げることができるからです。そのため、急激な相場の乱高下にはかなり注意を払う必要があります。
取引には欠かすことのできない為替相場ですが、実は2つの意味があります。それは、名目為替相場と実質為替相場です。普段私たちが、ニュースなどで耳にする「1ドル119円50銭です。」という報道は名目為替相場のことを指しています。
ではもう一つの意味、実質為替相場とはいったい何の事なのでしょう。また、実質為替相場と名目為替相場を分ける理由とはいったなぜなのでしょうか。為替にも様々な経済的な意味が込められているため、整理しておくといいでしょう。
実質為替相場とその計算方法
実質為替相場は、実質為替レート、実質レートなどと呼ばれることがあります。これは私たちが普段耳にする、名目上の為替レートとは少し意味合いが違います。実質為替相場とは、通常の1ドル100円、などと表記される為替相場にインフレ率を加えて計算したものです。
インフレ率とは、つまり物価の上昇率のことを言います。通貨の値段が変わらずとも、複雑な経済状況の影響で、その国では物価の上昇や下落という現象が起きます。為替相場を見極めるためには、経済事情によって引き起こされた、実体経済を掴まなければいけないのです。
1ドル100円が現在の為替レートだとします。時間が経過し、数年後為替相場が1ドル100円だった場合、名目上の為替相場は変動しておらず、同じレートで安定しているかのように見合えます。しかし、この為替相場は果たして本当に数年前の為替相場と同じ意味合いを持っていると言えるのでしょうか。
数年間の間に、もしアメリカで物価の上昇が起こった場合、1ドルで買えていたものが、1.5ドルや2ドルになっていたとしたら、ドルと円の関係も変わってきてしまいます。つまり、円とドルの関係は、購買力が変化している状態になっているのです。つまり、1.5ドル100円というようになってないといけないのです。このようにインフレを加味した為替相場を実質為替相場と呼びます。
他の為替相場の指標
実質為替相場を細かく区分していくと、さらに、実質実効為替相場というものがあります。為替相場は、常に2つの国の通貨によって表されます。しかし、円とドル、円とユーロなど複数の通貨で為替相場が決まっており、一元的に表現することができません。そこで、複数の通貨中で、円が相対的にどれほどの価値を持っているのかを表すための指標が、実質実効為替相場です。円が世界的にみて、どの程度の価値を持っているのかを分かりやすくしてくれます。
FXでは様々な通貨ペアで取引を行う
FXで取引が多いのは、ドルと円だと言えます。ドルや円は、世界的に見てもかなり信用の高い通貨であり、非常に取引規模も大きな通貨ペアです。しかし、FXのトレードとは、円とドルだけで行うものではありません。ユーロとポンド、ルーブルとドルなど、他の国々の通貨でも取引行うことができます。
中には非常に高金利の通貨もあるため、スワップ金利などに優位に作用する通貨ペアもあります。しかし、円とドル、あるいはユーロ以外の通貨は、不安定な相場にあると言っていいでしょう。昨今のギリシャの経済危機やウクライナ問題やグルジア侵攻によるルーブルの暴落など、為替は常に変動しています。
その為替相場を上手く読み解くには、様々な指標が必要になります。為替相場の上手く予測し、トレードを成功させるためには、実質為替相場や、実質実効為替相場などを活用することで、予測も精度が上がっていくことでしょう。しかし、専門家でも予測が困難なのが為替相場です。正確な分析にはかなりの時間と労力が必要になります。
そこで、スムーズに取引を行えるように、ドラゴン・ストラテジーFXを活用してみてはいかがでしょうか。難しい、複雑な指標を活用して分析を行うより、はるかに効率的に取引を進めることができます。
ドラゴン・ストラテジーFXで表示してくれるシグナルは、非常にシンプルです。しかし、その精度は誰もが納得するもので、多くの方が大きく収益を上げることに成功しています。裁量トレードでは、どうしても思うように取引をすることが難しい場合があります。効率的なシステムを利用することで、大きく収益を上げることが期待できるのです。
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