フランスユーロ為替相場とは？ユーロ為替の見通し・予想は？

FXの取引を行う際は、どの通貨を利用するかが重要なポイントになります。通貨の価格差を利用するFXでは、通貨の安定性や金利が非常に重要になってきます。そこで、多くの方は、日本円やアメリカドルなど信用性の高い通貨を利用します。

日本の円、アメリカのドルに次いで信用性がある通貨と言えば、EUのユーロになります。EU加盟国で共通して利用できる通貨であり、現在非常に大きな信頼性のある通貨となっています。フランス、ドイツ、イタリアなどの先進国が加盟しており、その経済規模は非常に大きなものとなっているのです。

FXを行う際、このユーロを通貨ペアとして設定して取引を行う方は多くいらっしゃいます。世界経済にとって大きな影響力を持つユーロとはいったいどのような通貨であるのか、しっかりと把握をしておくといいでしょう。

EUという共同体の通貨

ユーロと通貨はEUヨーロッパ連合という経済共同の発足とともに定められた通貨です。第二次世界大戦後、ヨーロッパでは戦争が再び起きないように経済的な結束を強化していくという流れの中にありました。そして1993年、EU（ヨーロッパ連合）が誕生したのです。

通貨であるユーロは2002年から導入が始まり、2015年現在は28ヶ国が参加してする巨財な経済圏となっています。当初はフランス・ドイツなどの西側先進国と呼ばれた国々が中心となって経済的な結びつきを強めていきましたが、現在は旧東側諸国と呼ばれた、旧社会主義国家も参加しており、総GDPは16兆ドルにも及びます。

EUは巨大な経済共同体ですが、共通通貨であるユーロを導入しているのは加盟国全てではありません。フランスやドイツなどの先進国が中心となっており、為替はこれらの先進国の経済事情が大きく影響します。

ユーロの流通開始からこれまでの推移

ユーロは2002年1月1日から導入された通貨です。2015年3月現在、ユーロ円の為替は1ユーロ130円台で推移しています。2002年から流通が始まったユーロですが、その時点のレートは、1ユーロ円110円台でした。それから徐々に上昇して、現在は130円台まで値上がりしています。2002年から2008年まで順調に値上がりの動きを見せ、2008年には一時期155円台に届いていたのです。しかし、2009年にかけて急落します。2009年には1ユーロ115円台にまで暴落してしまいます。

これは2008年に起きた、アメリカのサブプライムローン問題が強く影響しています。フランス、ドイツなど、アメリカとの結びつきが強い国々で大きな影響を受けると、ユーロの価値に大きく反映されてしまいます。そのため、40円近くの大暴落が起きてしまったのです。

その後、何とか持ち直し、2011年には1ユーロ125円台にまで落ち着きを見せます。しかし、2011年から2012年にかけて再び下落します。これはギリシャの経済危機が影響を及ぼしました。ギリシャの経済不安が大きく影響し、2012年には1ユーロ100円台になるという状態が続きました。

しかし、現在その状況から立ち直り、1ユーロ130円台にまで回復し、順調に推移をしています。ヨーロッパのほとんどに影響力を持つユーロですが、その為替は決して盤石とは言えません。2012年のように、近隣国であるギリシャなどで金融不安が起きると、その影響が如実に為替に投影されます。

今後のユーロ為替の見通しと予想

ユーロは現在円、ドルと並んで大きな影響力を保持しています。そのため、世界経済に与える影響は非常に大きいのです。しかし、ユーロの為替とは一か国の経済事情によって決まるわけではないのです。

現在27各国が加盟していますが、中には経済的に不安定な国もあり、政情が不安定な国も存在します。これらの国の経済が大きく傾くと、2012年のギリシャ問題のように、EU諸国に大きな影響を与えてしまいます。中でも、EUの中で大きな影響力を持っているのはフランスとドイツの2大国です。EUの為替の影響を見るには、この2つの国の経済事情を見ることが重要なのです。

大手シンクタンクや金融機関では、2015年は現在の為替レートのまま推移することが予想されます。中でも、ドイツは経済が好調であり、輸出関連を中心に大きく伸長しています。また、フランス経済も大きな経済的な振れはせていません。そのため、大きな変動はなく推移することが予測されます。

しかし、2012年以来の懸案事項であったギリシャ問題は、未だに完全な決着をみせていません。また、EU近隣のロシア・ウクライナ問題でも火種が残っている状態です。そのため、絶対的に安定状態にあるとは言いがたいのが実情です。EU経済というより、周辺諸国の事情によって、ユーロ為替が変動する可能性もありますので、注意をして動向を見守る必要があります。

トレードをする際は常にリスク分散をしておくようにする

FXのトレードを行う際に注意しておくべき点はいくつかありますが、その中でも絶対に必要なのが、リスク分散やリスク回避のための努力です。盤石なように見える通貨でも、乱高下することは為替にはよくある事なのです。

そのため、分析力やリスク回避の方法をしっかりと学んでおくことが大変重要です。そこでFXのトレーダーにおすすめしたいのが、トレンド・ストライクFXです。分析力や資金管理をしっかり学ぶことができる内容になっているので、初心者でも経験者でも活用いただけます。

さらにトレンド・ストライクFXでは大手のヘッジファンドの取引手法を学ぶことができます。ユーロが暴落した年でも、ヘッジファンドはその独自のノウハウを活用して、大きな利益を上げています。もし、その取引手法を学ぶことができれば、大きな利益を獲得することも夢ではありません。FXを活用してトレードを行ってみましょう。