スイスフラン為替相場とは？スイスフラン為替の見通し・予想は？

FXでトレードを行う場合、様々な通貨ペアが考えられます。多くの投資家は、できるだけ信用度の高い通貨を選択することを望みます。一般的に、価値が高く信用度の高い通貨と言えば、日本円、アメリカドル、ユーロ、ポンドなどが挙げられます。

これらは有名な通貨であり、世界中で取引がなされる非常に規模の大きな経済通貨でもあります。しかし、それ以外にも、実は世界中のトレーダーから信頼を置かれる通貨が存在します。それがスイスの通貨、スイスフランです。

スイスフランと聞くと、我々日本人とって、あまり馴染みのない通貨かもしれません。その信用度は高く、実は世界中の多くの国で取引がなされている通貨でもあるのです。FXの取引を行う際は、スイスフランを利用するトレーダーも多くいるのです。

スイスという国とスイスフランの歴史

スイスという国は、この地方に存在していた州がいくつも集まって成立した国家です。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアなどの大国に挟まれながらも、どの国の政治的紛争にも介入しない、永世中立国として今日まで発展をしてきました。

スイスという国の形が出来上がったのは1291年まで遡ります。この地方の自治州が同盟を組んだのが、スイスという国の原型になります。1700年代後半にはフランスの影響などにより、解体の危機に脅かされながらも、ナポレオン体制下で国の原型をとどめ、現在までスイス連邦という独立国として存続しています。

スイスの通貨であるスイスフランは、実は世界でもかなり信頼性の高い通貨の位置にあります。国情が不安定な国の場合、取引にスイスフランを使うことも多々あります。あまり普段の生活には直結しないかもしれませんが、世界経済規模でみると、アメリカドル、ユーロ、日本円、ポンドに次ぐ、第五位の外貨国為替の取引規模を有している通貨です。

なぜスイス「フラン」なのか

スイスの通貨であるスイスフランですが、「フラン」という単位が使われています。フランというのは、元々フランスの通貨でもあります。これはスイスという国が成立するにあたって、フランスの貨幣制度を取り入れた為です。フランスの通貨の銀含有率なども、そのままフランスに倣ったため、フランスのフラン通貨に似たものがスイスで流通し始めたのです。元祖であるフランスはユーロに転向してしまいましたが、現在でもスイスではフランという単位が使用されているのです。

スイスフランのこれまでの動向

スイスフランは有事の際の通貨と言われています。つまり、戦争や紛争が起こりそうになると、値上がりを起こす傾向が強いとされているのです。通貨の避難先として、中立国としての信用が高い通貨を各国が買う傾向にあります。

1991年の湾岸戦争の際は、1スイスフラン110円台だったレートが90円台にまで値下がりしました。また、2001年のアメリカ同時多発テロに連動して、大きな値動きを見せています。

2015年1月には、スイスフランショックと呼ばれる事態が発生しました。ユーロとのレートを1ユーロ1.2スイスフランに設定していた上限額を、スイス中央銀行が突如撤廃を発表したのです。それまでフランの価格上昇を抑えていた措置でしたが、それを取りやめたことにより、ユーロ・スイスフラン為替は急騰しました。

スイスという国は、EUという経済圏に囲まれているため、必然的にユーロとの関りが深くなってきます。そのため。ドルやユーロなどの結びつきが強く、スイスフランの動向を見るには、欧米の動向を注視する必要があります。

スイスフランの今後の動向と予測

スイスという国の経済状況に目を向けると、2004年以降は順調に経済成長を遂げています。スイスは金融、精密機械産業などに特化しており、輸出も順調に推移しています。2000年の始まりから、失業率の高さが懸念されていましたが、現在は順調に回復の兆しを見せています。

スイスフランは、現在日本円とのレートは2015年3月現在1スイスフラン123円台となっています。2000年以降、順調に推移をしており、円スイスフランはあまり大きな動きは見られないとの予想が大半です。

しかし、2015年1月のスイスフラン・ユーロの為替の急変動により、EUが今後どのような経済的な政策を取るかが注目されます。スイスフランは、ユーロに大きく影響ざれてきます。EUとしては、通貨の急騰はあまり好ましい状況と言えず、抑制する動きが出ることが予想されます。そのため、中・長期的に見ると、緩やかに値下がりの動きに転ずることが予想されます。

為替が動く際はしっかりとリスク分散を

2015年1月のスイスフラン・ユーロの急変動は、投資家達にとっても大きな衝撃を与えました。スイスという信頼性のある国と、ユーロという巨大な経済圏の通貨ペアがこれほど急激に変化することは歴史的にも珍しいことです。

しかし、為替の変動が起きるということは、FXの投資家にとってチャンスだともいえるのです。このスイスフラン・ユーロの変動に乗じて、利益を上げている投資家達もいるのです。

しかし、実際問題として、急激な価格の変動に対して、対処しきれない時もあります。変動があまりに急で、電撃的だった場合、どうしていいのか分からなくなってしまうものです。そのため、リスクの分散は非常に重要なことなのです。スイスフランショックと呼ばれる事態に対しても、しっかりと資産を守った方々がいます。それはリスクの分散術を心得ていた方です。

FXの取引を行い際は、適切な資金管理方法を学ばないといけません。闇雲にトレードをしては、リスクが大きくなり、少しのミスで大きな損失を出してしまう恐れもあるからです。そうならないために、トレンド・ストライクFXを活用するといいでしょう。

トレンド・ストライクFXでは的確な為替の分析方法や資金の運用方法などをしっかりと学習することができる教材です。トレーダーにとって、まさに必須の教材と言っていいでしょう。

プロでも活用するトレンド・ストライクFXですが、特に初心者のトレーダーには是非ともおすすめしたいツールでもあります。プロの取引術を学んでリスクを回避し、また大きな利益を出すことも期待できます。是非活用してみましょう。