FX専業トレーダーとは?FX専業トレーダーのメリット・デメリット
副業としてFXトレードを行っている場合、いつかは会社を辞めてFXトレードだけで生活をしたいと夢見ている方も多いのではないでしょうか。
FXだけで生活が出来れば、毎日会社に行く必要もありませんし、わずらわしい人間関係からも解放されて自由になれるイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
そこで、FX専業トレーダーについて、またFX専業トレーダーになるメリットやデメリットについてまとめました。
FX専業トレーダーとは?
FX専業トレーダーとは、FX取引で得た利益で生計を立て、生活をしている方です。プロトレーダーと呼ばれることもありますね。
FX専業トレーダーに対して、一般の会社勤めをしながら空いた時間で副業的にFX取引を行う方を兼業トレーダーと言います。
FXを始めたばかりの時は、普通に仕事をしながら取引を行う場合が多いと思いますので、ほとんどの方は兼業トレーダーからのスタートとなるでしょう。
そして、FX取引にも徐々に慣れ、ある程度安定してまとまった利益を出せるようになってから、会社を辞めて専業トレーダーになるという流れが多いです。
FX専業トレーダーのメリットは?
FX専業トレーダーのメリットは、何といっても自由だということですよね。会社に行く必要も無く、自分で自分の生活を自由に決められるというのが一番大きなメリットでしょう。
自分の時間を自由に使える
FX専業トレーダーの場合は、時間に縛られることなく、自分で生活リズムや取引のタイミングを決めることが出来ます。
また、インターネット環境がある場所であれば、どこでも取引が出来ますので、自宅に限らず近くのカフェなど、自分の好きな場所で仕事をすることが出来ます。
会社勤めの煩わしさがない
FX専業トレーダーは、毎日決められた時間に会社に出勤する必要もありませんし、やりたくない仕事や残業をする必要もありません。
また、会社の上司や部下、取引先の相手など、会社に勤めている限り付いて回る人間関係からも解放されます。
多大な利益を得ることが出来る
FX専業トレーダーは、兼業トレーダーと異なり、1日24時間全てFX取引や分析、情報収集に使うことが出来ます。
そのため、兼業トレーダーの時よりもFXに使える時間が多くなり、その分多大な利益を得ることが出来る場合もあります。
FX専業トレーダーのデメリットは?
FX専業トレーダーは、上記のようなメリットがある一方で、デメリットもあります。FX専業トレーダーになる道を考えている方は、メリットだけではなくデメリットをしっかりと理解した上で、決断することが重要です。
収入が安定しない
FX専業トレーダーは、FX取引で得る利益以外に収入はありません。例えば、仮に今月200万円の利益が出たとしても、翌月300万円の損失が出る場合もあります。
もちろん、その翌月は500万円の利益が出る可能性もありますが、逆に500万円の損失が出るかもしれません。
FX専業トレーダーは上手く行けば普通の会社勤めをするよりも多くのお金を稼ぐことが出来ますが、サラリーマンのように毎月決まった収入を得ることが出来ないというのは、一番のデメリットと言えるでしょう。
心身の健康状態が損なわれる
FX専業トレーダーは、心身共にかなりの負担が掛かる職業です。まず、FX専業トレーダーは、FXで利益を出さなければ生活が出来ませんので、常にかなりのプレッシャーを抱えることになります。
上記で記載した通り、仮に一時的に多くのお金を稼げたとしても、次の取引で多大な損失が出る場合もありますので、心が休まることがないのです。
また、FX専業トレーダーは、取引をしなくても常に情報収集をしたり、分析をするなど、ほぼ1日中パソコンと向き合う生活になります。
もちろん、自分で積極的に運動をしたり、食生活に気を配ればよいのですが、実際には不規則な生活によって健康状態を損ない、体を壊す方が多いのが現状です。
社会的信用が失われる
特に日本の場合、FX専業トレーダーは一般的な仕事として認識されていませんので、社会的な信用はかなり低くなります。
仕事を辞めてFX専業トレーダーになると、銀行のローンが通らなくなったり、賃貸の契約も難しくなってしまいます。
もちろんFX専業トレーダーの中には、一般的なサラリーマンの何倍、何十倍も稼いでいる人もいますので一概には言えません。
ただ、サラリーマンと同程度、あるいは少し多いくらいの収入しかないというFX専業トレーダーの場合は、会社勤めの時とは比べ物にならないくらい社会的信用が下がるということを覚えておきましょう。
FX専業トレーダーはハイリスク
FX専業トレーダーは、わずらわしい会社勤めから解放され、自分で自由に生活することが出来ますので、FXトレーダーの憧れです。
ただ、FX専業トレーダーは、メリットがある反面で、かなりのデメリットがあるということも事実です。
そのため、会社に勤めて安定した収入を得ながら、副業的にFXトレードで利益を出す兼業トレーダーでいる方が堅実です。
特に、FXを始めて間もない方が、たまたま続けて利益が出たことで、会社を辞めてFX専業トレーダーになる道を選択するのは非常に危険です。
どうしてもFX専業トレーダーになりたいという方は、まずは兼業トレーダーとして数年経験を積み、さらに今後数年程度の生活費を確保した上で決断をすることをおすすめします。